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「恋は広大な宇宙に星が生まれる一瞬にも似た激しいスパークそのものであり、一方愛は太陽のコロナのような永遠を縁取る決して途切れるこのとない尊い炎のようなもの」
江國香織 辻仁成著「恋するために生まれた」(2001)の中のなかで、辻仁成が恋の定義としてあげた一文。これはとてもよく言い当てていて、本が発刊されて長く経った今も私の中に強く焼き付いていた。

私たちは肉体を持っていて、その中には精神があるはずなのだけど、若い頃は欲望が邪魔して、精神がどこにあるのかわからなかった。精神を見つけるためには目の前の欲望を燃焼して心身ともに浄化する必要があった。こんなことを繰り返して、私は今まで生きてきた。

愛と欲望は似て非なるものだけれど、他者と深く繋がる時、この二つは一緒に動く。一瞬にも似た、激しいスパークのように。

多くの人は、人生のどこかで、こんな経験をして生まれ変わりたいと思うのかもしれない。体に燻った欲望を跡形も中く燃やし尽くしたら、その先には全く違う未来が広がっているのではないか。それが良い未来か悪い未来かは別として。



Hug 227×227mm 色鉛筆・アクリル絵の具・CG/紙 2019


About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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