Red dot Miami Pinta Miamiは、世界中のアートが集まった国際アートフェアだ。いろんな国の人間観が展示されているようだった。特にアフリカのアートの野性味と洗練性に驚かされた。アメリカはいろんな国とつながっているんだなあと思った。最も印象的だったのはWynwood art walls。マイアミのアーティストのダイナミックな壁画には圧倒される。敷地内にギャラリーがありアーティストの作品が展示されていた。大作ばかりだが、売約済みの作品も多い。私は最近、ネガティブな感情は描くべきではないと思っていたが、ここで逆転した。
特に惹かれたDasic fernandez氏の作品。おそらく苦悩が描かれているのだろうけど、セクシーな感じがした。とにかく、躊躇していない。陽気で、豪華で、力強い。
イベント会場のそばにはオープンエアのレストランがあり、人々はビールやローストビーフ、サンドウィッチを楽しんでいた。私も昼食にサンドウィッチを買った。ストリートバンドの演奏がどこからか聞こえてきた。どの店にもアーティストの作品が壁に飾られていた。この時期行われているアートフェアを街全体で盛り上げているようだった。「もしよかったら見ていって。買っていただければ嬉しいです」と店の人に言われたので、私は拝見した。
原色のアート、見知らぬ東洋人に挨拶していくアメリカの人。陽気で、フレンドリーで、開放的。どんな感情も自分のものとして、楽しんでいるから、人を楽しませることもできるのだ。
Miami Wynwood artwalls 2019
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。
【個展開催のお知らせ】佐藤智美展〜INSPIRATION 会期:2024年4月10日(水)〜14日(日) 会期中無休 時間:11:00~20:00 ※4/10(水) 13:00-20:00 4/14 (日)11:00-16:00 場所:Gallery Klyuch (カフェle bois 2F)