Categories: 人生社会

DaiGoさんの謝罪を見て、思ったこと。

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メンタリストのDaiGoさんが、Youtubeでホームレスに対する差別発言をしてしまったことについて、8/13夜に謝罪動画がアップされていた。

———-僕も無知だと思ったのが、ホームレス・生活保護になった人たちが、なぜその選択肢を選んだのかを、知らないで批判したのがよくないなと思っていて。これだけたくさんの本を読んでも、そういう知識からは得られないことに対しての、無知が招いた失態だと思っていて。

——–これで謝罪して活動自粛するのでもいいんですけど、それよりかはちゃんと勉強して、プロの人に聞いてみようかなと思いまして。とにかく正確な知識を現場に行って知ること、そして30年そういう人たちを見てきたプロにちゃんと聞いて勉強するのが重要だなと。ただ謝って、かたちだけで終了するのはよくないと思ったので。

この謝罪については今も色々言われているが、この動画の最後にDaiGoさんが言った言葉が気になった。

———僕は人に助けられたことがないんでね。人よりも猫が好きなんですよ。今後は僕が稼いだお金を猫の殺処分救出団体に寄付していきたい。

DaiGoさんの番組は、よく見ていた。確かに独善的なときもあるけれど、彼の衣着せぬものの言い方が、生活に新しい地平を拓くこともあったし、とても役に立つので好きだった。

ただ、「人に助けられたことがない」と断言してしまうのは、過去に受けた人間関係の傷が癒えていないのではないかと思う。傷を抱えていると、人に対して素直に心を開くことができないので、人への感受性が鈍ってしまう。
とても頭が良く理論的な人なので、経験の中で起きた感情を探って見つめ直すよりも、知識を社会へ発進することに労力を使ってしまい、肝心の傷の回復が疎かになってしまっているのかなと思う。

Youtubeで言うことではなかったが、DaiGoさんにとって、人より猫の方が価値があるというのは多分本心だ。人間に価値(というか美)を感じなかった人はこれまでもいた。(田中一村も人間は描かず自然ばかり描いていたし)。
どんな価値観を持つかは人それぞれだ。誰しも、愛を多くもらったものの方に価値を感じるものだから。人よりも猫が好きなら、猫のためにお金を使う方がいいし、彼の人生も充実するだろう。これこそが価値のあるお金の使い方だと思った。

—————————-

今日の夕方、DaiGoさんは昨日の謝罪動画を撤回して、新たな謝罪動画をアップした。医療費を充分に払うことができずに亡くなった母のこと、自身が子供の頃にいじめを受けたことに触れ、もし母親が生活保護を受けていたらどうだっただろう、子供の頃言われて傷ついたことと同じことをしてしまったと、自身の心情を述べ深く反省していた。


写真:毎日新聞より

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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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