神田沙也加さんが急逝し、松田聖子さんが紅白出場を辞退した。一連の記事を見るたび松田聖子さんの若い頃の曲「制服」が頭の中をぐるぐる駆け巡っている。この曲を歌っていた頃の聖子さんは、当時のあだ名「ぶりっこ」全開だった。大勢の人たちが彼女に魅了されていたことと、今彼女が直面している悲劇がどうしても繋がらず、違和感があった。
そんな中、男子フィギアスケート全日本選手権で羽生結弦選手が2連覇、5度目の優勝を果たした。若い実力派がどんどん出てくる中、ベテランが地位を守るのは厳しいかと思っていたのだが、プレッシャーを全く感じさせない、圧巻の演技だった。
最終滑走だった羽生選手は、豪華な衣装で現れた。映画の中で役を演じ切る俳優みたいに、別人になり変わり、顔つきも手足の動き一つ一つも、冷徹なまでに我欲を削ぎ落としていた。得点発表を聞いて無邪気に喜ぶ様は、物事を極めた人に共通する純真な美しさがあり、そういえば、今年オリンピックの体操で金メダルを獲った橋本大輝選手にも、そんな美しさを感じたのを思い出した。
太陽のような人。輝きは彼ら自身の力でもあるが、彼らの純真を守る人たちも周りにいるのだろう。才能で周りを幸せにする使命を果たしていく人なんだろうなと思う。
羽生結弦 写真:テレビ東京スポーツより
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高校時代、母から「目立ちたがりだった」と言われて恥ずかしい気持ちになった。社会の圧力で表現力が萎縮されたが、大人になってクリエイティビティの大切さを理解し、表現力を取り戻そうと決意。
岡本太郎は、社会常識やいわゆる外目線に合わせて自分を変えるのではなく、自分自身を社会にぶつけて傷付いたり成長していくことを「人間が膨らむ」と言っている。良い表現だなあと思う。そこには借り物でない真の喜びがあるだろう。
岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ」の言葉で有名だ。鮮やかで毒々しい立体や平面作品が印象的だが、本当に人間の生命力とは何かを深く見つめている人だなと思った。