昔から、恋に一途な女が男をゲットした時、その男を狙っていた別の女が嫉妬に狂って勝利した女を卑劣な方法で辱めたり殺したりする、という話があるけれど、それって、超怖い話だと思ってた。なんか、救いようがないなあって。
恋心は止めようもないし、嫉妬に狂う気持ちもわかると言えばわかるけど、欲に走った結果、人間ってこうなるのかなあと悲しい気持ちでいっぱいになる。
このような話って、心の中のどうやっても満たされないものを、何かで埋めようとして火山の噴火口へ飛び込んでいくみたいなイメージがある。これが「人間だから」という一言で片付けられてしまうとしたら、人間って、悲しいし、欲って虚しい。
少女の頃から、この世には、どうやっても満たされないものが存在するということ、大人になって魂の深淵から出てくるであろう、いろんなことを、映画や小説、大人の話から教わっては、怖くなっていた。
小説学校で執筆を学んでいたときは、この残酷な真実をちゃんと見るようにと、よく言われていた。でも、こういう話を感動物語に仕上ているうちは、おめでたいのではないかと思う。体験を創作物にできるということは、それだけ出来事を突き放して見れているからで、本当なら、心身共にぶっ壊れるだろう。
そんな体験をした人は、痛みを逃れるよう、ひたすら光を求めずにはいられない。だから、強い光を放つ人は、深い影も同時に持っているのだ。
多くの人が死んでいく戦争のドキュメンタリーを見るのだって勇気がいるけど、私たちが知らなければならない真実は、この世にいくらでもある。凄惨な事件が遺していった傷の痛みを感じるだけでなく、そこから希望も見出していけたらと思う。
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岡本太郎は、社会常識やいわゆる外目線に合わせて自分を変えるのではなく、自分自身を社会にぶつけて傷付いたり成長していくことを「人間が膨らむ」と言っている。良い表現だなあと思う。そこには借り物でない真の喜びがあるだろう。
岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ」の言葉で有名だ。鮮やかで毒々しい立体や平面作品が印象的だが、本当に人間の生命力とは何かを深く見つめている人だなと思った。
昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。