大変そうな友人が気になって声をかけてみたものの、酷い罵声やネガティブな返答が返ってきて撃沈したことがある。
人ってそんなもんだとか思って心を閉ざすことを繰り返していると、心の壁が部厚くなって、本当に人生の楽しみを見失って、生きる力さえも失われてしまう。
私自身も人にそういう対応をしてしまったことがあるけど、ひどい言葉は本心ではなくて、「深く傷ついていたから助けて!」と言いたいだけだったんだ。大人げないけど結局そういうことなんだ(爆)
他人の受け止め方はそれぞれで、冷たく突き放されることもあれば、近寄って一緒に温まることもあって、孤独度はこんなふうにちょっとしたことで上がったり下がったりするのが人間だ。
言葉は本当じゃない。「大嫌い」の裏には「愛している」「愛して欲しい」が隠れているし、「もう生きていたくない」の裏には、「私を助けて」が隠れている。だけど多くの人は真実をあらわにしない。自分でさえ、知ることができない。
自分や他人の裏に隠れた気持ちに気づいて引っ張り出せるかどうかはもう、その人の度胸と心の器なのよね。
私たちの心は潜在的にたくさんの傷を抱えていて、ちょっとした言葉に疼き出したりするから、生半可の覚悟で手を差し伸べるなんてことはできない、っていつも思っていた。
この葛藤が苦しさの原因なんだ。心の重みを感じる苦しさ。
苦しさから解放されるには、手を差し伸べる勇気を持つしかないんだ、ということに気づくと、周囲の見え方が全く違変わってきて、本当は自分は何をすればいいかが見えてくる。
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教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。
【個展開催のお知らせ】佐藤智美展〜INSPIRATION 会期:2024年4月10日(水)〜14日(日) 会期中無休 時間:11:00~20:00 ※4/10(水) 13:00-20:00 4/14 (日)11:00-16:00 場所:Gallery Klyuch (カフェle bois 2F)