パシフィコ横浜で開催されていたTokyo Gendaiを見た。前宣伝が盛大だったので、興味があったのだけど、いまいちだったな。でも第1回のアートフェア なのでこれからどう成長するかだね。
国際アートフェアなので香港やニューヨーク、パリから来ているギャラリー もあり、ギャラリストがブースで神経質そうにノートパソコンをにらんでいた。そばにいたコレクターツアー団体でガイドらしき人が「今はエディション ものの方が資産価値が高いんですよ」というような説明をしていた。
アートフェア で作品が売れなければギャラリーは死活問題なのだろうな、と思うと、少し同情的な気持ちになった。
どの作品もよく考えられているし、クオリティも高いけど、全体的に華がないと思った。以前マイアミで見たアートフェア の印象が強いのかもしれない。会場に入ると大きな絵がばんばん目に入り、サラダやワインを楽しめるバーがあり、庭に出ればバンド演奏を聴きながらローストビーフやサンドイッチを食べるカップルや家族がいた。街にも店にもアートが溢れていて開放感があり、好きな絵でも買ってかえろうかという気になった。
日本は良くも悪くも洗練されている。作品が見やすいように、すっきりと空間を見せているのだろうけど、それがかえって堅苦しく、アートを近寄りがたいものにしている。
展示作品の価格は明記していなかったけど、数十万、数百万はするんだろうな。そんなお金はないし、手に入るはずもない作品なので、余計魅力を感じなかった。正直、デザインフェスタの方がカオス的で面白いな、と思う私は、国際アートマーケットとチャンネルがずれているのかもしれない。
もし私が億万長者だったとしたら、高額なアートを買うだろうか。
オークションで高値で落札されるような絵に興味を持ったことがないのは、画家としてどうなのかと思うけど、実際、自分の絵に数十万、数百万の値がついているところを想像できない。美術的価値ってなんだろう。と考えたときに、おしゃれで、元気がもらえて、ちょっと手を伸ばせば届くような、親しみやすいものがいいなあと思う私は、やっぱり庶民だ。
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昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。
ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。