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「遥」2012年 色鉛筆・アクリル絵の具・CG

天に向かって勢いよく伸びる朝顔のツル。次々と膨らんでいく蕾は大きく美しく花開くものもあれば、他の花に潰され萎んでいくものもある。明暗を生きる花たちの姿に、人の命の持つ幸不幸を感じた。

どんな人も夢を持っているが、定めによって夢を掴む人と掴めない人がいる。それでも人は人生のどこかで天命を知り、役目をまっとうして次世代に何かを遺していく。

命をつなげる、とは、子孫を遺すことだけではない。仕事を持つ、特技を持つ、精神を持つ。人生で置かれた境遇や出会ったものに、いかなることがあろうと精一杯取り組み、現世に遺して逝くのだ。

その壮絶で力強い生き様を、天に伸びる朝顔に重ねて描いた。遠景の白い街並みは現世物質世界とは別の世界(死者またはこれから生まれくるものがいる場所)として描いた。

https://artworks2017.thebase.in/items/26918966
https://artworks2017.thebase.in/items/26373972


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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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