本当に美術をやりたいの?

スポンサーリンク

銀座の百貨店で開かれているグループ展を見てきた。このグループ展の主催者が毎年コンペを開催していることを知っていたので、どんなもんかなと思っていた。
皆ものすごく巧かった。というか手が込んでいた。ここまでやるかよ、と思ったが、だから結構な値段がつくのだろう。それくらいにしないと、画廊は採算取れないんだろうな。

しかし内容があるな、と思うものはほとんどなかった。技術に拘っている感じが、却っていやらしく感じた。凄さを見せて金を取るみたいな。でも、美術コレクターはこういうのを価値があると思うのかな。


日本画の蒼野甘夏さんには初めてお会いした。絵はとても良かったし、甘夏さんも綺麗な人だった。背が高くて、おしゃれで女らしい人。日本画やる人って、どうしてこんなに綺麗なんだろ。美意識が高いのね。

私もこういうの描きたいな、と思ったけど、甘夏さんは圧倒的に技術力が高い。これぞ画家だ、と思った。私は技術では勝てない。だから、技術では描けない絵を描こう、と思ったのだ。巧さで魅せない絵。
これは自己満足か?発表してないのだから、自己満足かどうかわからない。そう思う私は本当に美術家を目指しているのだろうか。

人間を表現したいなら、別に美術じゃなくてもいいじゃん。
現に、文章も書いているし、心理学やら占星術もやっている。そう思って、はっと気づいた。
私がやりたいことは「造形」ではなく「癒し」なのだ。

言葉とアートで人生をブレイクスルーするフリーランス画家 佐藤智美」メルマガ登録はこちら

【TOMOMI SATOS ART WORKS】https://www.ts-artworks.com
【TOMOMI SATOS ART】https://artworks2017.thebase.in
【TOMOMI SATOS ART BLOG】https://tomomiart.tokyo

スポンサーリンク
Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

Recent Posts

「子持ち様問題」について、もう少し考えてみた。

昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。

17 hours ago

「子持ち様」が育てているもの。

ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。

1 day ago

呼吸が止まる時。

空を仰いでいる若者は、勢い余って崖から落ちそうだが、彼の顔には不安も恐怖もなく、好奇心でいっぱいだ。崖から落下するか飛ぶか、可能性は未知数だ。

2 days ago

「陽キャラ」と「陰キャラ」。

教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。

2 weeks ago

地に足をつけて、天を見上げる。

近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。

2 weeks ago

変わっていくものと、変わらないもの。

朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。

4 weeks ago