心理学

卵の中から「黄身」が出る。

「寂しい」「愛されたい」「退屈でたまらない」と言いたいけれど言えずに真面目にしている人を見ると、ついつい手を差し伸べたくなる。「もっともっと」はエスカレートして、私の「あげたい」も、急加速していく。

一時期、海外で仕事をしたいと思って、英語を積極的に学んでいたが、当時よりも今の方が英語が理解できている。日常的にもSNSとかで英語がしょっちゅう流れてくるので耳が慣れてきたのかな。

竹内まりや「純愛ラプソティ」。平凡に生きてきた女性が既婚者の男性との初めての恋を歌った曲。いつだったか、この曲をリールに使おうと、インスタで音源を探したけれど、見つからなかった。

10年前に比べて私は、退屈に苦しむということがなくなった。日常で入ってくる情報量が多く、毎分毎秒何かにインスパイアされ脱皮し続けているようだ。1時間前に何を考えていたか思い出せない。

「佐藤さん、ずっとこのままでいるつもりですか」と面接などで聞かれることもあるのだけど、根っからのフリーランス気質なのか、このような人生の旅を結構楽しんでいて、振り返っても思い出したくないような出来事はあまりない。

良い子は得だ。皆に大事にされ優遇されて、少し偉くなった気がする。でも、私が本当に魅力を感じるのは、良い子の規範を打ち壊すパワーのある子だった。

カーペンターズのカレン・アン・カーペンター。聴けば聴くほど良い声だ。歌を聴きながら、どうしてこういう声が出るのかなあ、どうしてこういう風に歌えるのかなあと考えていた。

本当にカウンセリングが必要な人は、ショックで錯乱状態だったり、言いたいことがわからないほど落胆している場合が多い。そういう人を予め「迷惑客」に設定するとは、カウンセラー自身が「カウンセリングに自信がありません」と公言しているようなものだ。

夢にまで見た瞬間に裸一貫で飛び込む時、喜びが永遠のように感じる。でも重要なのはその瞬間ではなくて、炎の中で燃え尽きた後、「何が遺されたか」ということだ。

戦いを挑まれるということは、相手がこちらの強さを認めているからで、誇らしいことなのだけど、「ありがたい！受けて立とう！」と思えない日本人って残念だな。