• 人生,  社会

    「ミックスジュース」の係り方と「レゴブロック」の係り方。

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    先日SNSで、人との係り方について話題になった。「それぞれの特質を発揮できるのが本当の多様性だと思うけど、このままではミックスジュースのような混合時代になりそうだ」という話になり、私は「ミックスジュースではなくてレゴブロックみたいな係り方がいいのかもしれない」と言った。

    ミックスジュースは、深い係り方だ。例えば、りんごとピーマンをミックスしてみたとする。甘いのか苦いのかよくわからない、不気味な味になるだろう。りんごとバナナをミックスしたら、りんごの爽やかな甘さにバナナのまろやかさが加わり心地の良い味になる。深く関わるには相性が大事で、組み合わせ次第で良くも悪くもなるのだ。
    人間関係というと、多くの日本人はミックジュースを想像するかもしれない。だから、他人に敏感に反応して熱狂したり不平不満を抱えたりするのだと思う。

    レゴブロックは、深く係らないが、その形状と特質を活かせば、積み上げたり並べたりして新しい形を創造する事ができる。
    ただ、レゴブロック的な係りをするには、自分の形状と特質を熟知することが大事だ。大きいのか小さいのか。甘いのか辛いのか、柔らかいのか硬いのか。丸いのか四角いのか。例えば、スイカの上にピーマンを乗せることは可能だが、ピーマンの上にスイカを乗せたら、ピーマンが潰れてしまう。ピーマンがスイカのような巨体になることは不可能だし、スイカがピーマンのような小粒になることはできない。

    これはグローバル社会にも言えることで、それぞれの国が優劣をつけずに、自国の文化や風習を大切にし誇りを持つことで、他国の文化を受け入れたり援助したりすることができる。忘れてはいけないのは、どんな相手に対しても偏見を持たずに誠意をきちんと表現すること。それができれば協力が難しい国とは距離を置くこともできる。

    無い物ねだりをせず、自分の特性を生かして心地よく生きる道を探すことが幸せへの道を拓く。そのために必要なことは、自分のことを、良し悪しの判断をつけずによく知ることだ。

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    TOMOMI SATO
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  • 人生,  日常

    孤独の闇に、美しい満月。

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    窓を開けて夜空を見た。闇夜に浮かぶ、見事に丸い満月は、ほんのりと黄味を帯びていて美味しそうだ。
    「ママ、カメラを貸して。撮ってくるから」といって、嬉しそうに外へ出ていく娘を見ていると、何年か前、夫と娘とともに階段の踊り場に出て満月を撮影したことを思い出した。今年は夫も私も新事業でパソコンの前からなかなか動かないので、代わりに娘がやっている。

    月には表情がある。青白い球面にクレーター(模様)がはっきり見えると、月の機嫌が良いように見える。雲のない夜空に、月は最も美しく光る。

    月は太陽と違って、天の状態で見え方が変わる。霧の夜空には朧月、曇りの夜空には雲隠れの月、太陽の陰になる三日月、半月、最も美しい満月は、何もない澄んだ闇夜に浮かぶ。月は単体にして、その美が認められる。



    周囲や社会状況によって移ろう人の心を思った。天と月が互いに影響し合うように、社会と人も影響し合う。日常は雑音と雑念のトラッシュボックスで、時代の流れとともに、すごい速さで更新されていく。
    人間はどうしようもなく社会的な生き物だけど、日常の合間に孤独はちゃんと用意されている。空虚を超えて「無」になると、外を走り去る車の音や、しんしんと降る雨音が、音楽のように体に入ってくる。孤独な闇の満月のように、「今、此処」にいることに満ち足りていく。


    TOMOMI SATO
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  • スピリチュアル,  心理学

    私たちが、真に繋がりたいもの。

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    DaiGoさんが涙ぐみながら、亡くなった母のことを話していたのを見ると、母が支えだったのかなと思う。
    今年で78になる私の母も、困ったことがあると祖母のことを回顧する。生きていても死んでいても、「母」とは繋がりがあるものなのだなあと思う。

    私は母と衝突することが多かった。いつも私の気持ちをわかって欲しいと思っていたけれど、母にも抱えている想いがあり、私が母の思い通りにならなかった時のことを今頃持ち出したりするので、ディスられた気がして不快になった。何度も母には支えになってもらったけど、せっかく高まっていたモチベーションを削がれたことも同じくらいあった。

    とはいえ、弱ってネガティブな気持ちになった時に、ちょっと休める場所があると心が落ち着くもんだ。
    問題は、そこに居座り続けようとしまうことだ。


    人はなぜ人を批判したり糾弾したりするのか。
    特に、今まで絶大な信頼を寄せていた政治家や起業家、人気タレントのプライベートを暴いて貶めるのは、本当は、それらの人を”完全に信望し依存したい心”の裏返しではないだろうか。
    ——本当にあなたを信じていいの?私を裏切ったりしない?でもあなた、こんなことやってますよね?私たちを支えられますか?導いてくれますか?
    大衆の気分を感じ取ったマスコミが、魅力的な有名人のことを調べ上げて、人間臭い部分が出てくると寄ってたかって糾弾する。

    この「人間臭い部分」というのがミソで、大衆側にもそういうところがありながらも認めていないものを、「信頼したい人」「魅了している人」が持っていることが許せないのだ。
    政治家も芸能人も人間だ。大衆の「幻想」で祭り上げられた人は悲惨だ。名前が表に出るときは、それ相当の覚悟をしたと思うけど、社会的圧力が一人の人間を潰すのは簡単だ。

    心理学の勉強を始めてから「自分の足で立つ」ということがどういうことなのか、知ることができた。自分軸でいようとすると、ありのままの他人も見えてくる。私が今まで頼りにしていた人も、責任の重みに疲れて休みたがっていた。強がっていた顔が綻んだのを見ると、私の心も和らいだ。

    人は人の完全な支えにはなれない。ほんの一時の腰掛けにはなれるけども。

    不倫問題が明るみに出た時、男性よりも女性の方が糾弾されるのは、男性(社会)は女性に「安らぎ」を求めるからだ。でも女性は神でも仏でもなく、完全な安らぎの場所にはなり得ないし、また男性も、完璧な指導者や支配者などなり得ない。

    それでも、帰る場所が欲しい。私は、どこへ帰ればいいのだろう。

    YouTubeではいろんなスピリチュアリストが発信している。「ちょっとこれ、言ったらまずいんじゃないの?」と思うことが、すごく的を射ていると感じる時もある。
    本当に自由な時代になったものだ。世間で変人扱いされているかもしれない、このような人たちの叡知は、世の中の常識を逆さまから見て、閉塞的な日常の突破口を示してくれる。

    そうしているうちに、「グラウンディング」というキーワードが私に入ってきた。これは「自然や大地とつながる」ことだ。
    名前は忘れたが、あるスピリチュアルカウンセラーが「グラウンディングワーク」を紹介していた。やってみたら、心と体の緊張がすっと和らいだ気がした。

    私たちは、産んでくれた「母」を愛し敬う。でも本当は「母」という存在を通して、「自然」と繋がりたいのではないかと思う。すべての命が育まれ、その生命力を生かすことが許される寛容な大地へ帰りたがっているのだ。

    絵:アンリ・ルソー『眠るジプシー女』1897年

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