ギャラリー 2021年7月12日 遙 初夏、柔らかい土に芽吹いて、かわいいハート形の双葉から蔓が伸び、葉は青みを増して、絡み合いながら蕾を付ける朝顔。大輪に咲く花もあれば、葉や他の花の陰になって歪んでしまう花もあります。そして最期は皆、萎んで茶色くなります。 続きを読む
ギャラリー 2021年7月12日 黄金樹 4、5歳の頃、肌寒い晩秋の朝でした。「遊んでくる」といって、私は一人で家を出ました。毛糸の手袋の上から息を吐きかけながら、雨上がりのぬかるんだ道をとぼとぼ歩いて、見上げると、大きなイチョウの木が立っていました。 続きを読む
ギャラリー 2021年7月12日 六月の午後 現代では、子殺し、親殺し、幼児虐待など、家族が犠牲になる恐ろしい事件が多発していますが、こんな優しい光景もまだまだ残っているのだと思いながら描きました。 続きを読む
ギャラリー 2021年7月11日 明日 駅でレンタサイクルを借りて、延々と続く田園地帯を直進していくと、黄金に近い真黄色の花畑が見えてきました。未来の憂鬱も不安もすべて笑い飛ばすような、明るくて麗しい光景でした。 続きを読む
ギャラリー 2021年7月11日 窓辺 春期の真只中、エネルギーを持て余すばかりだった私は、雨の日に、無彩色の世界に滴り落ちる透明な雫と、さらさらと囁くようなやさしい雨音に慰められながら、手に届かない未来を空想していたのです。 続きを読む