今、心理学の学校へ通っている。人間の心について描いてきたけれど、それを実際の生活で実践したいと思ったから。人間をより深く学ぶことで、私の芸術にも新しい地平が見えてくることを望んでいた。
心理学の学校には、私と同じような目的で来ている人が多い。長いこと積んできた苦しみや悲しみを分かち合いたいと願っている。でも、今までため込んできた思いは重すぎて、全てを他者に知ってもらうのは容易ではない。伝えたい人と向き合うと、つい口をつぐんでしまう。
無理なことはしない方がいい。もっと肩の力を抜いてゆったりと構えたい。
どんな感情も、自分でしか癒すことはできないんだ。
重たい心を優しくしっかりと受け止めて、自然の中でゆっくりとした時間を味わいたい。
「Have a tea with me? 一緒にお茶でもしませんか?」
こんな風に、リラックスして時間を共にできる友人がいたらいいな。あの時は大変だったけど、今はこんなに幸せだねって、言えるような。それは多分、私にとって一番、豊潤な時間だ。
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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昨日書いた記事が抽象的で不完全感があったので、「子持ち様」問題についてもうすこし調べてみた。特に職場で子供のために急に休む人のしわ寄せが子持ちでない人にいくことが問題視されているようだった。
ネット上で子持ち世帯が批判される現象について、それが恋愛や結婚への消極的な風潮や社会的な価値観の変化、女性性の解放や新しい生き方の模索とどう関連しているかを探った。
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。