Categories: 美術美術評論

安らぎの時間

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群衆の休日の絵を探していたら、この絵を見つけた。日曜日の午後、湖畔に寛ぐ人たち。穏やかで暖かい点描。平和でいいな。

久しぶりに病院へ行った。連休明けだったので人がたくさんいた。数十分待って診察室に呼ばれ、老年の医師と対面した。医師は笑顔で、ゆっくりした口調で私に話しかけ、容態を聞いて、最後にねぎらいの言葉をかけて診察を終えた。優しい笑顔が印象的だった。

医師はコロナ禍で家にとじこもり鬱になった人をたくさん見ているのだろう。私がそうならないように気遣いをしたのかもしれない。

ふと今まで会ってきた、笑顔の人を思い出した。きついことを言われて傷ついた人をちゃんと見ていて、優しい言葉をかけてくれる人。そういう人のおかげで、コミュニティは潤滑に回っている。

今は外出制限で遠方の家族や友人に会うこともできない。そのために心の安らぎを得られない人は多いかもしれないけど、周りの人にちょっとした気遣いをすれば空気が和む。

食事の後にお茶を楽しんだり、昨日見たテレビの話をしたり、そんなふうにして得られる時間はとても安らぎになる。一人一人が小さな声がけを周囲にすることができれば、コロナ禍の不安なんて吹き飛ばせるんだろうな。

ジョルジュ・スーラ グランド・ジャット島の日曜日の午後 1884-1886



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Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

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