随分いろんな展覧会に出てきた。どのジャンルにも属さないデジタルアートで、日本のデザインフェスタから始まり、銀座の画廊、美術館、海外展へと、真っ直ぐな道ではなかったけど、いろんな人に導かれて経験を積んだ。
海外の展覧会は本当に勉強になる。作家の表現が自由だからだ。なんだか相変わらずデジタルで描いてプリントして展示するってのも陳腐な気がしてきた。
じゃあデジタルやめて、アナログで描けば?という意見が飛んできそうだが、展覧会ってスタイルも、コロナ禍で変化してきている。コンペもオンライン上で行われ、ヴァーチャル展覧会が開かれる。3Dギャラリーに貼りつけられた絵を見ていると、日本画も油絵もデジタルアートもさほど変わらない。
せっかく色々考えてデジタルで描いているんだから、それを活かすような発表方法はないかなと考えたときに、「ブルーオーシャンを狙え」というYoutuberの言葉が頭を過ぎった。
つまり、「ライバルのいない分野の先駆者になれ」ということだ。
私が油絵などのアナログ手法をやらない理由は、大勢のライバルがいる「レッドオーシャン」で戦っても突き抜けるのは難しいからだ。努力をしたところで、のぞむ結果が出るとは限らないし、そんなことにかける労力があるなら、もっと有意義なことに使いたい。
Youtubeを見ていたら、インターネットビジネスで月1000万以上稼いでいるアフリエイターが面白いことを言っていた。
「サイトアフリエイトをやるのに、使ったこともない商品のリサーチを一生懸命している人がいますけど、それって人生の無駄じゃありませんか?自分の経験値が高いことをやったほうが圧倒的に有利ですよ」
「経験値の高い=1年以上夢中になって取り組んだこと」だ。
絵を描くのは好きだが、こんなふうに日々考えたことをブログで綴るのも楽しい。本を読んだり、物語を考えたりするのも好きで、絵の中にもストーリーを作っている。でも矩形の中に入れてしまうとせっかくのストーリーがちんまり見えてしまうのはなぜだろう。
About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。
【個展開催のお知らせ】佐藤智美展〜INSPIRATION 会期:2024年4月10日(水)〜14日(日) 会期中無休 時間:11:00~20:00 ※4/10(水) 13:00-20:00 4/14 (日)11:00-16:00 場所:Gallery Klyuch (カフェle bois 2F)