知人に勧められたコンペに応募することに躊躇していたら「何よ自信ないの?当たって砕ければいいじゃない」と言われた。
確かに自信ない。自分の作品には自信がないわけではないけど、選ぶ側とチャンネルがあっているか、飛び込み先が自分にとって良い場所かの見極めに自信が持てなかった。
なぜって、飛び込み先とは今後一緒に仕事をすることが前提なので、Win-Winに確信が持てないと、全力プレゼンできないのだ。これは私なりの誠実さだと思っている。
アーティストの友人は時々お節介だ。自分のステージが上がると友人も引き上げようとしてくれるのはありがたいけど、あなたの努力はあなたのもの。あなたの成功もあなたのもの。私のそれとは別物なのだ。だから私は敬意を持って見送りたい。
頑張ってください!健闘を祈る!!
佐藤智美展
2024.4.10(水)-14(日)Gallery Klyuch 清澄白河
6年ぶり日本での個展です。
ノーアシスト、完全セルフプロモーションでの再出発。良い展示にします。
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【TOMOMI SATOS ART WORKS】https://www.ts-artworks.com
【TOMOMI SATOS ART】https://artworks2017.thebase.in
【TOMOMI SATOS ART BLOG】https://tomomiart.tokyo
教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。