Categories: 人生思い出日常

子供時代に好きだった海外ドラマ。

スポンサーリンク

小学校低学年の頃、日曜朝にやっていた海外ドラマは、親の布団に入りながらよく見ていた。なんのドラマだったか忘れたけど、明るい空とネイビーの海、白っぽく光る船の上で陽気に会話を楽しんでいるセーラ服の水兵さんたちを見て、「陽気でかっこいい人が住むアメリカ」を想像した。

「大草原の小さな家」は、朝か夕方か忘れたが、いつもテレビで見ていた。自然の中で生活する五人家族の話だ。馬車で仕事に出かける父親は母親をとても大事にしていて、少女たちは犬と草原の中で遊び、すくすくと育っていく。70年代アメリカの生活を描いたホームドラマなんだけど、広大な自然と人々のつながりの暖かさが好きだった。当時放映されていた人気アニメ「キャンディ・キャンディ」もアメリカの豊かな自然の中で人々の関わりが描かれ、森の深い緑と丸太小屋の明るいブラウン、窓から差し込む黄金の光が、活き活きと生きる人々のイメージとして私の中に根付いた。

あと印象に残っているのは、紀元前のギリシャが舞台となっているドラマで、彫りの深い顔のマッチョな王子様がお姫様を救う話を見て、将来はああいう男の人と恋がしたいなんて、おぼろげな憧れを抱いていた(今だから言えるが)。宮殿みたいな白い建物の中で右往左往する人々のざわめき、埃が立つ赤土と群衆を照らす白い光は、日本に住む子供にとって希望がひらけた未来の情景として映った。

それから30年近く経って、母とアメリカのアリゾナ州へ旅行した時、グランドキャニオンで見た広大な赤土の大地と乾いた薄青の空は、日本で感じている心の湿気をさらりと吸い取っていった。

書いてみて思ったけど、白、青、赤茶、濃緑の配色は、私の中に焼き付いたアメリカのイメージだ。ドライで緊張感があって、希望があって、寛大で、前に進む勇気を与える。言葉で説明するのは難しいが、地球の裏側の国を、そのように見て憧れていたのだった。

言葉とアートで人生をブレイクスルーするフリーランス画家 佐藤智美」メルマガ登録はこちら

【TOMOMI SATOS ART WORKS】https://www.ts-artworks.com
【TOMOMI SATOS ART】https://artworks2017.thebase.in
【TOMOMI SATOS ART BLOG】https://tomomiart.tokyo

スポンサーリンク
Tomomi Sato

東京在住のアーティスト。理解しがたいものを理解し受け入れるために書いています。自由でスピリチュアルな風の時代に、私の気づきがお役に立てればと思います。

Recent Posts

「陽キャラ」と「陰キャラ」。

教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。

7 days ago

地に足をつけて、天を見上げる。

近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。

1 week ago

変わっていくものと、変わらないもの。

朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。

3 weeks ago

鴨居玲の自画像〜自分の闇を見つめる

お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。

3 weeks ago

「人」を愛する。「間」を愛する。

大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。

4 weeks ago

佐藤智美展〜INSPIRATION

【個展開催のお知らせ】佐藤智美展〜INSPIRATION 会期:2024年4月10日(水)〜14日(日) 会期中無休 時間:11:00~20:00 ※4/10(水) 13:00-20:00 4/14 (日)11:00-16:00 場所:Gallery Klyuch (カフェle bois 2F)

4 weeks ago