私がデジタルアートを始めたきっかけは、以前勤めていた時の同僚の男性からグループ展に誘われたこと。その人はアーティストで、とても人懐こく、強引で、求心力のある人だった。
補色対比を効果的に使って一瞬一瞬を捉えた風景画を見ていると、世界って、あったかいなと思う。そう思わせるモネの観察眼と技量には感謝しかない。
生前の父はあまり実家のことは語らなかったけど、父と祖父は仲が良くなかったらしい。叔母の話によると父と祖父は、趣味も思考もよく似ていたという。
ここ1〜2年は自分の古い殻を破りたくて、普段やらないことをやったり、いろんな人に出会って別れた。その出来事一つ一つに自分を覆っていた膜を破られて、以前より剥き出しの自分になっている。
高校2年生の時だったかな、フィリピンのマニラで日本企業の支店長が誘拐され、指を切られた画像がテレビで放映されたことがあった。人質になった人の切られた指の痛みが私の指にまでじんじんとシンクロしてきて、夜も眠れないくらい落ち込んだ。
元日は家族で人生ゲームをやった。思いの外ゲームはエキサイトして、私は2回戦でギブアップした。布団に寝転んだら、疲労がどっと噴き出して、そのまま2時間くらい爆睡した。
目一杯自己表現した後、人から言われたりされたりしたことで、キモいと感じた時は、その感覚は正しい。自分にとってあまり良くない人なんだろう。
美術展のレビューを最近書かないのは、自由に書いたらまずい雰囲気が漂ってくるからだ。
20代の頃だったかな。その時付き合いのあったアーティストの友人に、アーティストになるために、どうすればいいのかと聞いたことがある。
知人に勧められたコンペに応募することに躊躇していたら「何よ自信ないの?当たって砕ければいいじゃない」と言われた。