どんなに向き合っても変われないなら、一旦向き合うのをやめて「心」を遠くへ飛ばしてみる。興味を持ったものなら何でもいい。その代わり、一人で行くこと。「一回死んで、生き還る」くらいの覚悟で。
右脳が感じることは簡単に言葉で表せないけど、左脳で言葉にすると伝えた気になってしまい、わかった気になってしまう。それって、一歩間違えば、自分にも周りにも誤解を与えるし、結構怖いことだ。
社会や状況が変わりゆく限り、限定された関係の中でずっと生きていくことは不可能なのだ。先行きを心配してルールで自分を縛るより、人生の中で訪れた出会いから学び進化していくのが人間の自然な姿ではないだろうか。
松田聖子さんの娘、神田沙也加さんが、ホテルの高層階から転落し急逝した。ネットでは関連するニュースが多数出ていて、若い命が失われたことと、両親の深い悲しみを察するメッセージが寄せられていた。
どんな風に生きていても体は老いていく。これは誰にとっても避けられない現実だ。ではなぜ、歳を重ねても生きていけるのかというと、体力があるときに行動して得た心の糧があるからだと思う。
「これからは一日一日を、楽しく生きようと思ったんだよ。好きなことをやって、自分の才能を伸ばして。いつ死んでもいいように」スーパーでお寿司を買い、家路を歩いている時に呟いた夫の言葉には静かな満足感が滲んでいて、私も満ち足りた気持ちになった。