人の心は変わりやすい。不安や猜疑心に苛まれて苦しむこともあれば、少しのこと晴れやかな気分になる。
人の心を移ろわせるものは何なのでしょうか。
孤独になりたくない人たちはコミュニティを作りますが、互いの腹を探り、自分の心を守って、より孤独になっていきます。戦うべきものは周囲の人たちではなく惑わされている自分の心です。柵から自由になるには、内なる力を育てなくてはいけません。
この戦士は修行僧と似ています。心の強さを育てるために、苦悩と戦う決意をした人です。
Warrior 616×432mm 色鉛筆・アクリル絵の具・CG/紙 2017
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About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール
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教会で牧師さんと話していて、「ほとんどの人は欲でものを言い、動いていますね。愛って、あってないようなもの」と私が言ったら「大半の人は反射神経で喋っています。愛とか思いやりとか、深く考えない」という返答が返ってきた。
近頃周りでも、定年を迎えた夫婦の家庭問題や健康、金銭問題の話を聞く。生活レベルを落とした時に表出するいろいろな問題に誰もが諦観的なのは、老いて体が動けなくなってからでは打つ手がないからだろう。
朝起きると、和室の茶色い柱と漆喰の壁が目に入る。ちょうど私が結婚した27年前も同じものを見ていた。いつも彼と一緒にいた。そうすることでやっと生きていた自分は目に映るものがとても新鮮だったことを思い出した。
お宝鑑定団で初めて鴨居玲という画家を知った。ゴッホと同じ自画像作家として有名だが、幽霊のようなピエロのような自画像を見ていたら、目を背けていたものにまざまざ向き合わされたようだった。
大切なものは「その人」を語る。距離が近くて言いたいことを言い合い傷つけあった人たちにも、大事にしているもの、楽しみにしていることがあった。向き合った時の言葉や顔色だけでなく、周辺まで見ると、一個人が立体的に見えてくる。