• 日本の画家,  美術,  美術評論

    「天」と「地」が共鳴する。

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    グラフィックデザイナーとして駆け出しの頃、お香のパッケージデザインの仕事をしていた。日本古来から使われている日用品を、なんとかセンス良くデザインしようと参考にしていたのが、江戸琳派の芸術だった。当時は消費者ターゲットとか、マーケティングなどはあまり気にせず、ひたすらパッケージの美しさを追求していたのでコンペでは落ちまくっていたが、デザインをすることが楽しくて仕方がなかった。

    これは尾形光琳の「紅白梅図屏風」。中央に大きくうねる川面には、細やかな波紋が絡みあうように揺れ動き、両脇の梅の木の幹には、筆跡とマチエルが複雑に重ねられ、植物の生態の複雑さと、生への貪欲さが表現されている。

    前に紹介した「求法高僧東帰図」と同様、漆黒と黄金の2色で構成されている。「地」に生きるものの毒々しさと、それらを育む「天」の慈悲深さ。両者は画面上に絶妙なバランスで存在し、美しく共鳴している。

    尾形光琳「「紅白梅図屏風」18世紀頃


    TOMOMI SATO
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