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作家の創作世界から抜け出る。

昨日はマルイの搬入だった。初挑戦したアクリル印刷の上がりをまだ見ていなかったのと、百貨店で売ることも初めてだったので、現場へ行く前はドキドキしていた。
業者から送られてきた作品は上出来だった。今までの紙の印刷より全然高級感があり、十分な商品価値を感じられる仕上がりになっていた。

北千住マルイはとても多くの人が来るらしい。クリエイターさんは、いかにも物作り好きそうな、おしゃれで気さくな人が多かった。
今までグループチャットで質問応答をしていただいた店次長さんは、ハキハキ、チャキチャキとした人で、売り場の相談をしたら、お客の視点やPOPの位置、商品陳列など、いろいろなアイデアを出してくれた。しかし最終的に、作家がどう売りたいか、だという。

どう売りたいか、と言われた時に、少し怯んだ。
ひとつひとつの作品に強い想いを込めて作るが、どう売りたいかまでは考えていなかった。次々出てくる店次長さんのアイデアを聞きながら、不慣れな頭でシュミレーションする。
大手百貨店の販売担当は、常日頃、どう売るか、を念頭に考え、経験を積んでいる。それは私が常日頃考えている、何をどう作るか、と真逆の視点だ。しかし客の視点を意識し、どう売るかを考えなくては、販売につながらないのは、わかり切ったことだった。

周りのクリエイターさんも作品グッズを売り慣れているようで、商品陳列が上手かった。そして私のところに来て積極的に名刺交換した。
「私こういうところで販売するの初めてなんですよ」と照れながらいうと、なんかちょっと困ったような、意外そうな顔をしていた。

グッズクリエイターは売ることに貪欲だ。次店長さんは、クリエイターたちの売り場づくりを手伝いながら積極的に話しかけ、楽しい販売にしようと意欲的だった。
またチャンネルがあっていない。今回のデジタルアートはPOPに近づけたので、作品自体はそれほど浮いていないけど、周囲の意欲に私の意識がついていけてない。
今回は美術ファンのための展示ではない。一般の人に向けて商品を売りに来たのだから、そのつもりでやらないとな。

家で作品ばかり作っていると、意識がだんだん内向きになってしまう。そういえば前回の職場も雰囲気を息苦しく感じた。長く自分の創作世界にいると、外の世界に過敏になってしまうのかな。これじゃヤバイな。なんとか抜け出さないと。


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