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モネ展

娘が見たいと言うので、上野の森美術館で開催中のモネ展へ行った(1/28まで)。印象派の代表作家として有名だが、生で見るのは初めてだ。

鮮やかな色彩で知られるモネだが、あまり混色の跡が見られなかった(この技法を色触分割というらしい)。補色対比を効果的に使って一瞬一瞬を捉えた風景画を見ていると、世界って、あったかいなと思う。そう思わせるモネの観察眼と技量には感謝しかない。

油絵描いていた時代を思い出す。当時よく使っていたバーミリオンやプルーシャンブルー、ビリジャンなどが光と影にアクセントで使われているよう。夕焼け空や青空は、ほとんど混色をしない厚塗りで、影の部分は透明感のある青緑系色を混色したグレーが使われている。このコントラストが絶妙に上手い。特にブルーとピンクの暖かく甘やかな空気感はモネの代表的な色彩ではないかと思う。

若い時は緻密に描かれた写実画が多いが、晩年になるにつれ画肌に筆跡が遺され、近目で見ると未完成のように見えるが、遠目で見ると情景が伝わってくる。これぞ印象派だ。

同じ場所を、時間帯を変えて描いている絵があったけど、それぞれ違う空気感があった。フランスの風景でも、日本で見たことがあるような。

筆跡が伝えるものって大きいな。川のせせらぎとか雲間の光とか。デジタルではこれらを作るのに結構工程が必要なので、こういうのを見るとアナログ絵画には敵わんと思う。

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