- 2023年4月16日
「自己満足」の先にあるもの。
芸術家たるもの、魂から絞り出さないと作品は生み出せない、と無意識に思っていた。でも魂がどこにあるのか、絞り出したものがなんなのか、少し疑問を持って見つめる必要がある気がした。
芸術家たるもの、魂から絞り出さないと作品は生み出せない、と無意識に思っていた。でも魂がどこにあるのか、絞り出したものがなんなのか、少し疑問を持って見つめる必要がある気がした。
日本社会での未婚率は、男性が3割、女性が2割。子供のいない世帯も増えている。自分のことは、自分で面倒を見るのが当たり前の時代になっていく。そのために、これから必要なことは何か。
12年位前だったかな、ギャラリー で自分の絵をプレゼンし、視聴者の質疑に答えるというイベントに参加した。ふと見た風景にインスピレーションを得たらそのまま描いていることを話したら、お客さんからすごい反響があった。
人間性と芸術を結びつけて考えるようになったのは多感な高校時代からで、作品制作の全てがそこから起因していたので、人間性と切り離して創作するなんて想像できなかったし、そのような仕事をする人も理解できなかった。それくらい私は真面目だった(笑)。
この物語の主題は「奉仕と自己犠牲」だと思う。偶然なのか、「閉じ師」の草太が、前回の記事に書いたカレン・アン・カーペンターの生き様と重なって、胸が痛んだ。
年老いた両家の親と電話で話すと、自分の30年後を想像せずにはいられない。夫がいなくなって、娘が自立して、体が衰えた私が一人になった時。私に何が残っていて、何が見えているだろう。