国立科学博物館(東京・上野)で開催されている毒展に行った。
私たちの身の回りに多くの「毒」があり、それらはどのようなもので、どんな時に、どう使われるか、人間と毒との歴史や関わりについて科学的、生物学的に解説されていた。NHKのアニメキャラとのコラボで子供でも親しみやすい展示になってたけど、理系に精通していそうな若い男性が多かった。とても混んでいて、全部見終わるまで2時間ほどかかった。
キノコ、植物、昆虫…自然の中には毒を持った生物はたくさんいるけど、致命傷になるものにはあまり出会ったことがない(少なくとも日本では)。南米や南アジアなど暑い国に行くとまた違うようだけど、獲物を獲る、身を守るなど、生きるための秘密兵器として、誰もが持っているものなのだと思った。
以前は無毒だと言われていても、最近になって有毒が判明したものもあり、何気なく取り入れて生活していることがちょっと怖い気もした。毒性のあるものは薬品に改良され、効力を発揮しているけれど、摂取量を間違えると命取りになるのよね。抗癌剤や、身近なもので言えば、お酒もそう。
未知なものへの不安をあげたらきりがないけど、生き物は皆(自覚しているか否かは別として)毒を持っていて、それらを知り、使いこなすことで生き延び、共存していける、というのがこの展示の主題だと思う。
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