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「作品」と「商品」。

売れている作家さんのアカウントを見てみると、家庭を持つお父さんお母さんだったりする。仕事も育児も頑張っているスーパーな自分が好きなんだろうな。なぜって、子育て期の私もそんなところがあったから。誰かのため、となると、やれそうもないこともやれてしまうから、人間ってすごいもんだ。

売れている作家さんは、技術があり、心地良い作品を作っている。世の中が望んでいるものを素直に差し出す、ということができる人は、作品を作り始める前から、他の作家に差し出されたものを喜んで受け取ってきた経験があるのだろう。

私も、物心ついた時から絵を描いていた。紙とクレヨンがあれば描いていたというから、描くことは好きだったと思う。でも、特定の作家に影響されて美術を志した訳ではない。
夢中になったものは若者の代弁者のようなロックシンガーとか漫画とか。そういうところは全く普通の若者と変わらなかった。

白状するが、私の親はかなりの毒親で、家から逃れるために若い時から苦悩してきた。結婚当初は親の干渉のために配偶者にとても迷惑をかけた。その時のことを今も申し訳ないと思っていて、もっとまともに自分や人を愛せるように自分を成長させようと努力してきた人生の軌跡が作品となって遺っていった。

売る、ということを意識すると、SNSの反応とかフォロワーの数などを気にせずにはいられない。前は好きなように書いたり作ったりして、世の中からズレていても気にしなかった。お金のことを考えると、そのズレが死活問題に繋がるので、無視できなくなる。これは心身の健康上あまり良くないな。

私の作品を商品として考えた時、本当に売り物になるのだろうかと思う時もある。ちゃんと商品として作品を作っている人たちは社会の視線を意識して制作しているので、自分に意識を集中させてきた私とは真逆の生き方だと思うけど、こんな私の作品でも買ってくれる人がいるので、世の中って捨てたもんじゃないなあ。

最近、百貨店で販売イベントに参加したが、一緒に展示しているイラストレーターさんたちは商業的で、私とは別人種のようだ。しかし売れるということは、今の時代を捉えているのだろう。そして一年後は、売れ筋商品も変わっているのだと思うと、アートって、時代の波に漂う木の葉みたいみたいだ。

私のやってきたことは間違っていないと思う。少なくとも私の人生においては。この先、どんな方向に思考や感性が飛んだとしても、ちゃんと帰る場所を分かっているのは、私の強みだと信じている。

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