いつも違和感を持つことは、作者が明かされるまでは、多くの人が、その美術品を「ただの落描き」としか思わないことだ。作者の人となりを知って初めて興味が湧く。結局人は、人を知りたいんだなあと思う。
売る、ということを意識すると、SNSの反応とかフォロワーの数などを気にせずにはいられない。前は好きなように書いたり作ったりして、世の中からズレていても気にしなかった。
皆と同じことをしなければならない、ということが、これほどまでにストレスを感じることはなかった。しかし無理に合わせるのは自他共に良くないので、うだうだ考えてエネルギーを消費する前に次へ向かう。
どう売りたいか、と言われた時に、少し怯んだ。ひとつひとつの作品に強い想いを込めて作るが、どう売りたいかまでは考えていなかった。次々出てくる店次長さんのアイデアを聞きながら、不慣れな頭でシュミレーションする。