- 2024年3月15日
「みんな違ってみんな良い」を実現する。
「みんな違ってみんな良い」という詩人金子みすずの名文は、義務教育ではよく用いられてきたが、実際はそうもいかない。協調性を重んじる日本社会は快適な生活を阻害するものを嫌う。
「みんな違ってみんな良い」という詩人金子みすずの名文は、義務教育ではよく用いられてきたが、実際はそうもいかない。協調性を重んじる日本社会は快適な生活を阻害するものを嫌う。
オンラインで共感や批判などは盛んに行われているが、オフラインで人同士が熱くぶつかり合うということはあまり聞かない。だから昭和の大乱闘などの映像をテレビで見ると、笑っちゃうような懐かしさを覚える。
生前の父はあまり実家のことは語らなかったけど、父と祖父は仲が良くなかったらしい。叔母の話によると父と祖父は、趣味も思考もよく似ていたという。
アートの土俵ではいろんな作家が現代を切り取って「こう思う」「こう感じる」を主張する。人間の思うことや考えることは、今までずっと繰り返されてきて、斬新さがないと伝わらない。
よくある恋愛ドラマで、婚約したカップルの男性側が「経済力がないから」とか「有名な〇〇になるからもう少し待って」と結婚を延期しているシーンがあるけど、それって、本当に恋人のことを好きなのかなあ、と思う。
今まで私が一番全力発信していたと思う時は、5〜6年前だ。女性ばかりのコミュニテイで消化できなかった思いを絵にぶつけていた。でも正直、この時代の絵はあまり好きじゃない。
私は美術史に載せるというより自分を高めるために描いていた。コンペで求められる「新しさ」を追ってしまうと、私の本来の軸からずれていく気がしてきて、ここのところ、モチベーションが落ちていた。