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家族

  • 2023年5月14日

父から電話がかかってきた。

施設のベッドの側で飾り用のオブジェを作っていたら、昨夏に亡くなった父から電話がかかってきた。「お父さん元気?」と聞いたら、「ああ、元気だ」と、いつもの穏やかな声でいった。

  • 2022年10月3日

父から貰った本。

リチャード・バックの「かもめのジョナサン」。主人公のカモメ、ジョナサン・リヴィングストンが、飛ぶことの高みに到達するために修練を重ねる話だ。

  • 2022年9月19日

父の死。

家族の奮闘も虚しく、どんどん痩せ細って弱くなっていく父は何を思っていたのだろうか。私は誰の迷惑もかけずに一人で死にたいと思っていたけど、改めて、人の死際の壮絶さを思い知る。

  • 2022年9月12日

冥土の土産。

私の老後は親世代ほどお金がないだろうし、夫に先立たれて、娘が自立したら、私は一人で死ぬんだろうなと、覚悟して生きていた。でも、みんな死ぬ時に自分を看取る人と生活費を計算して生きているんだとすると、人間関係って、利害関係だなと思った。

  • 2022年6月29日

思いは伝えたい時に、すぐ伝える。

父のパーキンソン病が進行して喉の筋肉が落ち、何かを一生懸命言おうとしても言葉にならない。伝えたいことがあるのに無念だろうな。それがわかるから、私はお見舞いに行った時は、精一杯父の言葉に耳を傾けている。

  • 2022年3月15日

ホスピスの父に会いに行った。

喉の筋肉が弱ったのだろうか、父は力ない声で、あううう、と苦しそうに言った。しかし目は真っ直ぐに私を見ていた。何か伝えたいことがあるようだ。私は、じっと父に耳を傾けた。

  • 2021年11月19日

大手術を受ける夫と、ホスピスへ行く父。

家族の「死」をこれほど身近に感じたことはなかった。何気なく送ってきた日常をこれほどまでに尊いと思ったことはなかった。一緒にいるものに甘えたり頼ったり、不平不満を言って喧嘩したりできることが、どれだけ平和で幸せなことかを実感する。

  • 2021年11月3日

夫が交通事故に遭った。

今夜は外食でもして感動を分かち合おうと思い、スマホで夫と中華料理店の前で待ち合わせの約束をした。「わかった」と快い返事が返ってきたが、待ち合わせ場所で20分待っても夫はこなかった。

>言葉とアートで人生をブレイクスルーする フリーランス画家 佐藤智美

言葉とアートで人生をブレイクスルーする フリーランス画家 佐藤智美

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