執筆活動

詩集の出版をして、言葉の威力を知った私は、もっと自分のことを伝えたいという気持ちに駆られ、HPでエッセイや、小説を書き始めた。好き勝手に書くことだけでは飽きたらなくなって、プロの小説家が教える小説学校へ通い始めた。
小説家は、何でもストレートに書き綴る私に対して親身であり威圧的だった。言葉は使い方次第で薬にも刃にもなるからだろう。意欲的に作品を持ち込んだが、彼らは私の文章から浅ましさや未熟さ、欲望を見抜いて、容赦なく指摘した。
これは私にとって衝撃だった。学生時代に描いていたあの、皆に気味悪がられた作品を思い出した。もう一度そこへ戻って、自分自身を見つめ直さなくてはならなかった。
でも、なかなかうまくいかなかった。私は20歳の頃の純粋な感覚を失っていた。
多分、10年間で、私は汚れたのだと思う。20歳の私は自分を受け入れてくれる場所を必死で探していた。同時に否定されることをひどく恐れていた。自身の心と体の結合のために神経を研ぎ澄ませ、人や社会の美醜を鋭く嗅ぎ取っていた。大学を出てからは、社会に適応するために自分を抑圧し、生きるための知識や経験を身につけることに必死だった。そして自分を傷つけるような刺激から身を守るようになっていた。
心を守るようになったら、人や世界とつながる瞬間の美と感動を体験することはできない。芸術に携わる者にとっては致命的だ。
私は「大人」であろうとして鎧をいくつも纏っていた。そして本当の感動から逃げていた。そんな私を、小説家たちは、嘲笑と失望の目で見ていた。


TOMOMI SATO’S ART WORKS
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