最近は、あからさまに嘘に見えるファンタジーには興味がない。もっとリアリスティックな感動が欲しい。例えば、なんの魅力も感じなかったものの美しさを発見するとか、絶対分かり合えないと思っていた人に共感するとか。
アジアにはカオスを感じる。西洋ほどいろんなものが整理されていないからか、人間の情動がそのまま街に噴き出している。こうみると日本という国はニュートラルだなと思う。
「地の力」は家族、「天の力」は仲間。家族は「安らぎ」で繋がり、仲間は「創造性」で繋がる。充分に安らいだ魂が、創造力で満ち、改革に挑む時、今までの平和が急に疎ましくなる。人間は本当に身勝手だ。
恐怖とか羞恥心とか不安とか、あらゆるネガティブをポジティブに変えて、然るべき所へ全力で向かう力。この力が大きいほど(誠実さの純度が高いほど)、道は大きく拓けていくし、叶える夢も大きくなる。
私は「すごい芸術作品を作ってやろう」という意識はあまりなくて、日常で捉えた素敵な瞬間を忘れないように残しておこうと絵を描いて、それがスポンと誰かの心にはまる、ということが多い。
普段私たちは、人の顔をまじまじと見ることはあまりない。輪郭を拾い、顎の太さや目の形、口元の上がり具合など、一つ一つ注意深く観察して描いていくと、その人の性格や生き方、人生が見えてくる。