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「欲しいもの」と「差し出すもの」。

サイトのキービジュアルを変えようと思って、過去作を漁ってみたが、初期作はクオリティが低いし、近作は暗い。なんでこんな絵を描いていたのかなあ….(苦笑)とはいえ、自分を元気にしたいから、それに見合ったパワーのある絵を探しているんだけど、悲しいくらい少ない。
では、私はどんな作品を欲しているんだろう、と考えたときに、「他のアーティストは、どんな目的を持って作品を創っているだろう」という問いに繋がった。

人気のあるアーティストは、ポジティブだ。卓越した画力は、暗い部分、弱い部分を感じさせない。彼らの画力でネガティブを描いたら、見ている人が体調を崩すだろう。だから、人を明るく元気にさせるパワーで溢れている。そうだなあ、そういう作品を作らないと、アーティストやっている意味ないなあ、と思う。

最初は「自分の気持ちを表現したい」とか、「目立ちたい」という理由で創作を始めるものだけど、「自分のため」から「自分以外のため」へ移行するときに、多くの人が壁にぶつかる。「欲しいもの」と「差し出すもの」を繋げる時、作り手として知るべきことがあるからだ。

今年はいろんなことがあった。家族の病気とか怪我とか、気が弱くなるような出来事がたくさんあった。凹むんだけど、しっかりしなくちゃいけない。でも、周りがローテンションだと、モチベーションが上がらない。
じゃあ、私は何をしたらいい? 何をしていたら幸せ? どう生きたらいい? 何を発信したらいい?…そんなことを毎日問い続けて、思いつくたび、ラフスケッチをかいた。

アイデアは毎回よく浮かぶけど、焦点がボケていた。モチベーションが湧かないのは、誰に向けて何のために発信したらいいのか、わからなかったから。

でも数日前、フィギュアスケートの全日本選手権で羽生選手の演技を見て、ああこれだ、と思った。
羽生選手は、もう何度も勝ち続けていて絶対王者というべき人なんだけど、奢りもなければ、敗北への恐怖や実力のある若手への危機感もなかった。ひたすら自分の理想を見つめていて、それ以外のものは目に入れない冷徹さがあった。
そこまでしてでも皆に届けたい何かがあるんだろうな、と思った。では、私はどうなんだろう・・・と考えた時、答えは意外と近くにあるような気がした。

描いたラフスケッチのいくつかは、時が経てばイメージがぼやけていく。でも、焦点がはっきりしていくものもある。「この絵の、こういう部分をこう描こう」と、どんどん突き詰められていて、強さを増していく。
この強さが必要なんだ、と思う。発するものが誠なのかどうかは、自分に問い続けて顕になっていく。形にする前に、この作業が必要なんだ。


ワリシー・カンディスキー《コンポジションVIII》1913



About TOMOMI SATO〜人生開拓アーティスト佐藤智美 プロフィール

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言葉とアートで人生をブレイクスルーする フリーランス画家 佐藤智美

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