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大切なものは、目に見えない。

娘の学校の文化祭で声優志望の子たちによる朗読劇「星の王子様」を観た。
家に単行本もあるし、小学校の頃に読書感想文を書いたので知っていたが、当時はいまいちよく分からない話だった。でも、朗読が上手かったからか、深く引き込まれてしまった。

砂漠に不時着した飛行士と、小さな星からきた王子様。飛行機の修理で忙しい飛行士に、「羊の絵を描いて」とお願いする王子様は、家で育てているバラとの関係に行き詰まっていた。

バラがどうして愛おしいのか、どうして扱いづらいのか、どうしてかけがえのないものなのかを、地球で出会う様々な人との対話で知っていく王子様に、飛行士がだんだん心を開いていく。
物語の終盤で王子様が去っていくときの飛行士の虚しさ、心臓もぎ取られるような寂しさが、なんか美しくて残酷だなあと思った。

大人はいつも、こんな残酷さから逃げている。傷つかないように知識で心を守って、何に向かっているか見えないまま、生き急ぐ。
本当に大切なものは目に見えない。自ら関わって、深く知ったからこそ、かけがえのないものになる。でも私たちは、目に見えるものに振り回され、それを忘れてしまう。

体が生きている世界と心が生きている世界は別々に存在していて、両方の世界で息をすることは難しい。だから人は、一度知恵を持った後、かつて見ていた不明瞭で優しい世界を懐かしく思うのだ。

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